「吟醸酒」とは?
吟醸酒のおいしい飲み方を知らないと損します。その飲み方とは?
吟醸酒は他の日本酒と比べて香りが大きなポイントになります。
より香りが特徴となるように造られた吟醸系のお酒のことを「ハナ吟醸」と呼びます。
華やかな香りとさっぱりした味わいが特徴です。また、吟醸系のお酒の中でも、香りは控えめながら濃醇な味わいを持つものを「味吟醸」と呼ぶこともあります。
10℃前後の冷酒の場合香りが落ち着き、スッキリとした味わいが楽しめます。
20℃前後の冷やでは香り・味わいが滑らかでお酒本来の味わいが楽しめます。
40℃前後のぬる燗の場合は、日本酒の持つ豊かな香味を感じ取れます。
一般的に吟醸酒は、冷やしたものか常温のものが最もおいしく頂ける温度帯とされています。
フルーティーな香りをしっかりと楽しめるよう、冷やし過ぎや温め過ぎに気を付けましょう。
華やかな香りとサッパリとした味わいが特徴のハナ吟醸タイプは冷やして食前酒でいただくのがオススメです。
また、香りは控えめながら濃醇な味わいを持つ味吟醸タイプのお酒は料理との相性がよく、食事をより楽しむことが出来るため、食中酒におすすめです。
吟醸酒と純米酒の比較をしてみた結果…違いがはっきりと分かった!
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | こうじ米使用割合 | 香味等の要件 |
---|---|---|---|---|
吟醸酒 (ぎんじょうしゅ) | 米 米こうじ 醸造アルコール | 60%以下 | 15%以上 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
純米酒 (じゅんまいしゅ) | 米 米こうじ | ― | 15%以上 | 香味、色沢が良好 |
※白米の重量に対する醸造アルコール添加量が10%以下であること
吟醸酒とは特定名称酒の一つで、精米歩合60%以下の白米を使用し、醸造アルコールの使用量が10%以下で、吟醸造りを行った清酒のことです。
果実のような華やかな香りと、淡麗でなめらかな味わいが特徴です。
純米酒とは特定名称酒の一つで、醸造アルコールを使用せず米・米こうじ・水で造られた清酒のことを指します。
精米歩合の規定はありません。そのため、コクのある味わいが特徴のものや、精米歩合を吟醸酒並みにした香り高いものまで様々なものがあります。
吟醸酒の精米歩合 知っておくとおもしろい!
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | こうじ米使用割合 | 香味等の要件 |
---|---|---|---|---|
吟醸酒 (ぎんじょうしゅ) | 米 米こうじ 醸造アルコール | 60%以下 | 15%以上 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
※白米の重量に対する醸造アルコール添加量が10%以下であること
吟醸酒の精米歩合は60%以下と定められています。
吟醸酒の賞味期限に注意!知らないと大損します。
吟醸酒に賞味期限はありません。理由として、比較的度数の高いアルコールが含まれていることが挙げられます。
アルコールの殺菌作用により、未開封の状態であれば腐敗のおそれがほとんどありません。そのため、食品表示法により賞味期限の表示が免除されています。
ラベルに表示された日付は『製造年月』になります。賞味期限の代わりに製造年月の表示が義務付けられているためです。
この製造年月とはお酒が絞られた日付を示すのではなく、濾過や火入れなどの工程ののち、パック詰めや瓶詰めされた日付を指しています。
吟醸酒の保存方法|美味しく飲むコツでもあります
吟醸酒の場合、開栓前であれば製造年月から10カ月程度までそれほど味わいの変化のない状態で楽しめます。
吟醸酒は紫外線や温度変化に弱いため、日光や照明に当たらない涼しい場所に保管してください。新聞紙で瓶をくるんであげるのがおすすめです。冷蔵庫で保管する場合、庫内の照明を落としてあげるとより効果的です。
開栓後も同様に冷暗所で保存します。開栓後のお酒は酸化が進むため、香りや味わいに変化なく楽しめる期間は開栓から約3日ほどです。少なくとも1週間程度で飲みきるのが望ましいです。
火入れ(低温加熱殺菌)をしていない生酒の場合は開栓前/開栓後に限らずできるだけ早めに飲み切ってください。
また、開栓前/開栓後に限らず酒瓶を寝かせてしまうと、お酒が空気に触れる面積が大きくなってしまうほか、容器のキャップが痛む可能性もあるので、酒瓶は立てて保存してください。
吟醸酒に合う料理を5つリサーチ!その結果は…
吟醸酒は、フルーティーな香りとさわやかな味わいが特徴です。そのため、濃い味付けの料理とは相性が良くありません。
素材の味付けを生かしたあっさりとした味付けの料理と合わせるのがおすすめです。
合う料理
- お刺身
- 板わさ
- カルパッチョ
- 魚の塩焼き
- 天ぷら(山菜など)
合わない料理
- 餃子
- キムチ鍋
- グラタン
- 麻婆豆腐
- 焼き鳥(タレ)