「冷や(常温)」とは?
日本酒ではおおよそ20℃~25℃が常温に分類されます。「冷や」がこれにあたります。
常温と一言でいえば簡単ですが、冷たくもなくぬるくもないちょうど良い温度で飲むのは意外と難しいものです。
季節によって気温が大きく異なる場合は、温度調整が必要になります。保管場所にも気を配りましょう。
日本酒を常温で保存する方法とは?
日本酒は紫外線や温度変化に弱いため、日光や照明に当たらない涼しい場所に保管してください。新聞紙で瓶をくるんであげるのがおすすめです。冷蔵庫で保管する場合、庫内の照明を落としてあげるとより効果的です。
開栓後も同様に冷暗所で保存します。開栓後のお酒は酸化が進みますが、普通酒の場合は吟醸酒などと比べると香味の劣化スピードは遅い傾向にあります。冷蔵保存した普通酒の場合、香りや味わいに変化なく楽しめる期間は開栓から2週間~1カ月ほどです。そのため、時間経過による香味の変化を楽しむこともできます。
火入れ(低温加熱殺菌)をしていない生酒の場合は開栓前/開栓後に限らずできるだけ早めに飲み切ってください。
また、開栓前/開栓後に限らず酒瓶を寝かせてしまうと、お酒が空気に触れる面積が大きくなってしまうほか、容器のキャップが痛む可能性もあるので、酒瓶は立てて保存してください。
日本酒を常温で飲むときの最適な温度は?
日本酒ではおおよそ20℃~25℃が常温に分類されます。
甘味や酸味、旨味に苦味など、日本酒本来の味わいが最も現れる温度です。利き酒を行う際も、この温度で飲まれることが多いです。
常温の日本酒に合う料理を紹介します。
甘口のお酒にはお酒の甘みに負けずにかつお酒の風味を損なわない料理が良く合います。
お魚であればマグロのトロやサーモン、お肉であれば塩コショウで味付けした焼肉や角煮などがおすすめ。
コクや旨味の強いお酒なら、煮付け・煮物やクリームシチューなどのしっかりとした味付けの料理との相性も抜群です。
辛口のお酒にはさっぱりとしたシンプルな味付けの料理が合います。
白身魚やイカのお刺身や冷ややっこなどがおすすめです。
キレのあるお酒なら茶碗蒸しや鮎の塩焼き、鶏のから揚げなどのこってりとした味付けの料理もおすすめです。