「本醸造酒」とは?
本醸造酒とは特定名称酒の一つで、精米歩合70%以下の白米を使用し、醸造アルコールの使用量が白米の10%以下の清酒のことです。
香りが控えめで、すっきりした軽い飲み口が特徴です。冷やして飲むことによって、本醸造酒ならではの爽快感のある味わいが楽しめます。
また、ぬるめの温度に温めればコクが出て香りも引き立ちます。
くせのない軽快な飲み口で、様々な料理と合わせることができます。お値段も手ごろで、日常的に楽しめるお酒です。
本醸造酒と純米酒の違いは?これで納得!
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | こうじ米使用割合 | 香味等の要件 |
---|---|---|---|---|
本醸造酒 (ほんじょうぞうしゅ) | 米 米こうじ 醸造アルコール | 70%以下 | 15%以上 | 香味、色沢が良好 |
純米酒 (じゅんまいしゅ) | 米 米こうじ | ― | 15%以上 | 香味、色沢が良好 |
※白米の重量に対する醸造アルコール添加量が10%以下であること
本醸造酒とは特定名称酒の一つで、精米歩合70%以下の白米を使用し、醸造アルコールの使用量が白米の10%以下の清酒のことです。
純米酒とは特定名称酒の一つで、醸造アルコールを使用せず米・米こうじ・水で造られた清酒のことを指します。
精米歩合の規定はありません。そのため、コクのある味わいが特徴のものや、精米歩合を吟醸酒並みにした香り高いものまで様々なものがあります。
純米酒との大きな違いは醸造アルコールの使用の有無です。
本醸造酒と日本酒はどう違うの?解説します
本醸造酒とは特定名称酒の一つで、精米歩合70%以下の白米を使用し、醸造アルコールの使用量が白米の10%以下の清酒のことです。
日本酒とは、清酒の原料となる米や米麹に国産米のみを使用し、日本国内で生産されたものを指します。
海外産の米を使用した場合や、国外で生産された清酒の場合は日本酒を名乗ることが出来ません。
どちらも清酒の区分です。どちらかというと日本酒の方が大きな区分になります。
例として、一般的な酒屋さんで見かける本醸造酒はどちらの要件も満たす場合が多いですが、海外で造られた本醸造酒や外国産の米を使った本醸造酒は日本酒を名乗れません。
本醸造酒のおいしい飲み方5つ教えます!これで好きになること間違いなし!
冷やして飲む
冷やして飲む場合は5℃~10℃程度がおすすめです。本醸造酒のキレと爽快感をたっぷり楽しめます。
常温で飲む
20℃程度の常温もおすすめ。口当たりが柔らかくなり、お酒本来の味わいが楽しめます。
ぬる燗で飲む
ぬる燗は35℃前後がおすすめ。香りと味わいのバランスが調和し豊かなコクを楽しめます。
熱燗で飲む
本醸造酒特有のスッキリとした味わいが無くなり、芳醇な味わいをゆったりと楽しむことが出来ます。
アルコール感は強めです。
ロックで飲む
スッキリとした味わいと、爽快なのど越しが楽しめます。氷が徐々に解けていくことでアルコール度数が下がるため、非常に飲みやすくなります。
本醸造酒の賞味期限を知っておくと、買うタイミングに便利です
本醸造酒に賞味期限はありません。理由として、比較的度数の高いアルコールが含まれていることが挙げられます。
アルコールの殺菌作用により、未開封の状態であれば腐敗のおそれがほとんどありません。そのため、食品表示法により賞味期限の表示が免除されています。
ラベルに表示された日付は『製造年月』になります。賞味期限の代わりにに製造年月の表示が義務付けられているためです。
この製造年月とはお酒が絞られた日付を示すのではなく、濾過や火入れなどの工程ののち、パック詰めや瓶詰めされた日付を指しています。
本醸造酒の場合、開栓前であれば製造年月から1年程度までそれほど味わいの変化のない状態で楽しめます。
本醸造酒は紫外線や温度変化に弱いため、日光や照明に当たらない涼しい場所に保管してください。新聞紙で瓶をくるんであげるのがおすすめです。冷蔵庫で保管する場合、庫内の照明を落としてあげるとより効果的です。
開栓後も同様に冷暗所で保存します。開栓後のお酒は酸化が進みますが、吟醸酒と比べると香味の劣化スピードは遅い傾向にあります。冷蔵保存した場合、香りや味わいに変化なく楽しめる期間は開栓から2週間~1カ月ほどです。そのため、時間経過による香味の変化を楽しむこともできます。
火入れ(低温加熱殺菌)をしていない生酒の場合は開栓前/開栓後に限らずできるだけ早めに飲み切ってください。
また、開栓前/開栓後に限らず酒瓶を寝かせてしまうと、お酒が空気に触れる面積が大きくなってしまうほか、容器のキャップが痛む可能性もあるので、酒瓶は立てて保存してください。
本醸造酒を美味しく飲むための料理をリサーチ!
本醸造酒は引き締まった爽やかな味わいのため、幅広い料理に合わせられるお酒です。そのため、日本酒の中でも特に食中酒に向いたお酒と言われています。
合う料理
- 肉料理
- チーズ料理
- 中華
- 野菜料理
- 和食全般