「清酒」とは?
清酒と日本酒の違いとは?
ちょっとややこしいですが、清酒と日本酒、どちらもカテゴリを包括する単語であり、普段酒屋さんなどで目にするお酒はおおよそ清酒であり、日本酒のことが多いです。
清酒とは、米、米こうじ、水及び、清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分が22度未満のもの)を指します。
原料にお米を使っていない、あるいは濾す工程を行っていないものは清酒にあたりません。どぶろくなどの濾す工程がないものはその他醸造酒となります。
また、にごり酒と呼ばれるものは、粗くではありますが濾す工程があるため、清酒にあたります。
日本酒とは、清酒の原料となる米や米麹に国産米のみを使用し、日本国内で生産されたものを指します。
そのため、海外産の米を使用した場合や、国外で生産された清酒の場合は日本酒を名乗ることが出来ません。
清酒の賞味期限は?どこに書いてある?
実は清酒に賞味期限はありません。理由として、清酒には比較的度数の高いアルコールが含まれていることが挙げられます。
アルコールの殺菌作用により、未開封の状態であれば腐敗のおそれがほとんどありません。そのため、食品表示法により賞味期限の表示が免除されています。
しかし、清酒のラベルに日付の表示がされているのを見たことがあると思います。
清酒に表示された日付は『製造年月』になります。清酒には製造年月の表示が義務付けられています。
この製造年月とはお酒が絞られた日付を示すのではなく、濾過や火入れなどの工程ののち、パック詰めや瓶詰めされた日付を指しています。
製造年月の表示位置は、表ラベルの下部や側面、裏ラベルの下部などが一般的です。
清酒の保存方法を知らないと美味しさを失う危険があります!
清酒はアルコールの殺菌作用により腐敗の恐れはほぼありませんが、適切な保存をしなければ味わいの変化は早いです。
清酒の保存のポイントは『紫外線』と『温度』です。
清酒は紫外線にとても弱いです。そのため、日光や照明に当たらないような配慮が必要です。暗所に置くのはもちろん、酒瓶を新聞紙でくるんであげるのもいいでしょう。
清酒は温度変化にもデリケートです。特に高温には注意が必要なため、開栓前・開栓後共に冷蔵庫で保存するのがベターです。冷蔵庫で保存する場合は、照明を落としておくと完璧です。
また、開栓前/開栓後に限らず酒瓶を寝かせてしまうと、お酒が空気に触れる面積が大きくなってしまうほか、容器のキャップが痛む可能性もあるので、酒瓶は立てて保存してください。
清酒の賞味期限 開栓前/開栓後の美味しく飲める目安
清酒には賞味期限がないため、適切な保存がされていれば10年後でも健康上問題なく飲むことが出来ますが、味わいは出荷時と比べて変化しています。
清酒の開栓前のおいしく飲める目安は、製造年月から約1年程度です。
清酒は基本的に飲み頃になると酒蔵から出荷されます。そのためできるだけ早く飲むのが一番ですが、保存状態が良ければ製造年月から1年程度は味わいの変化が少ない状態で楽しめます。
開栓後の清酒はできるだけ早く飲み切りましょう。開栓から2~3日であればそれほど変化は大きくありませんが、1~2週間もすると全く別のお酒に感じるほど味わいが変化することもあります。味わいの変化を楽しむ飲み方もありますが、お酒本来の味わいを楽しみたい場合はやはりできるだけ早く飲み切ってしまうのがおすすめです。
清酒の精米歩合はどのくらい?香り・味わいへの影響は?
清酒に精米歩合の規定はありません。20%程度~90%程度まで幅広く存在します。
一般的に、精米歩合が低いほど香り高くスッキリとした味わいに、精米歩合が高いほどコクがあり旨味の強い味わいになることが多いです。
清酒は飲み方によって味わいが変わります!知らないと損!
清酒は燗してもよし、冷やしてもよし。幅広い温度で楽しめるのも魅力の一つです。
香り高い清酒や軽めの清酒は冷やして飲むのがおすすめです。より引き締まった味わいになります。
清酒の旨味を存分に味わいたい場合はお燗がおすすめです。温度を上げるほどお米の旨味と甘味が引き立ちますが、同時に酸味も強く感じるようになります。重たく感じるようであれば、少し冷ましてから飲みましょう。
まずは常温から試してみて、好みの温度を探すのも楽しみ方の一つです。
清酒のカロリーは高い?ダイエット中でも安心な飲み方を教えます
清酒のカロリーは100mlあたり約100kcalです。ちなみに、ビールは約40kcal、ワインは約73kcalです。これだけ聞くと、なんだかカロリー高めで太ってしまいそうな気がしますが、清酒はアルコール度数が比較的高く、少しずつ飲む人が多い一方で、ビールなどのアルコール度数の低いお酒は一度に飲む量も多くなりがちです。平均すると、清酒のカロリーは決して高いとは言えません。
よく「お酒を飲むと太る」と言われますが、実はおつまみやシメに原因があることが多いです。
お酒を飲むことで食欲が増進されますが、これはお酒を飲んだことによる血糖値の低下が原因です。
肝臓がアルコールを分解する際に血液中のブドウ糖を消費します。ブドウ糖を消費すると血糖値が下がるので、血糖値を上げるために食事をとろうとします。お酒を飲めば飲むほど多量のアルコールを摂取するので、その分肝臓が働かねばならず、必然的にブドウ糖を大量に消費してしまい、結果食べ過ぎの原因になることも多いです。
お酒を飲む際のおつまみやシメは、糖質の低い食品、野菜や高たんぱくな食品、発酵食品などがおすすめです。お酒をたくさん飲みたいときは、お酒にもカロリーがあることを認識し、トータルのカロリーをコントロールしましょう。朝や昼を控えるのも有効です。
また、清酒を飲む際は、冷やして飲むよりも熱燗で飲んだ方が太りにくくなります。人間の体は冷えると脂肪をため込む性質があります。
清酒と一緒に飲む水「和らぎ水」もおすすめです。悪酔いを防いでくれるほか、満腹感も得られて飲みすぎ防止に繋がり太りにくくなります。